日本HPは6月7日、PoE+スイッチ機能を搭載したネットワークコントローラの新製品「HP 830 PoE+ Unified Wired-Wireless LAN Controllerシリーズ」と、ハイエンド向けシャーシ型コアスイッチ「HP 10500シリーズ」用の無線LANコントローラモジュール「HP 10500 20G Unified Wired-WLANモジュール」を発表した。

HP 830 PoE+ Unified Wired-Wireless LAN Controllerシリーズ

スマートデバイスのBYOD活用が急速に拡大していることを背景に、無線LANアクセスポイントの新設・増設が進み、無線・有線の両デバイスが混在する環境が増えてきている。従来、混在ネットワーク環境においては、無線LANと有線LANをそれぞれ異なるポリシーで管理することが一般的で、設定等の負荷増大が課題となっていた。

発表された新製品は、無線LANと有線LANを共通のポリシーで統合管理してシンプル化するキャンパスネットワークソリューション。

HP 830 PoE+ Unified Wired-Wireless LAN Controllerシリーズは、8ポート/24ポートのPoE+対応スイッチを搭載した無線LANコントローラーであり、スイッチ機能を提供すると共に、アクセスポイント(MSM430/MSM460/MSM466/MSM466-R)を同時に制御、管理することができる。価格は8ポートモデルが513,450円、24ポートモデルは963,900円。

HP 10500 20G Unified Wired-WLANモジュールは、同社のHP 10500シリーズ用の無線LANコントローラーモジュール。アクセスポイント(MSM430/MSM460/MSM466/MSM466-R)の制御・管理機能をHP 10500シリーズに組み込むことで、より大規模な有線LANと無線LANのシームレスな一元管理が可能となる。1モジュールあたり最大1024台をサポートする。価格は 462万円。

新製品は、Comware OSベースのスイッチと共通のプラットフォームを使用していることから、コアからエッジにいたる有線・無線LANネットワークにおいて、同じコマンドラインで設定管理することができ、管理者の負担を軽減する。IPv6への対応、無線チャネルとカバレッジを最適化する「Radio Resource Management」、Wi-Fi以外を原因とする干渉を特定してチャネル・無線出力を自動調整する「Wi-Fi Clear Connect」、自動でクライアントの負荷分散を行う「ロードバランシング」、速度の異なる無線規格で通信するクライアントの使用感を向上させる「Air Time Fairness」などが提供され、シンプルなネットワーク構成を実現するという。