前回ご好評いただいた第2弾!プロモーションにスマートフォンアプリを利用した事例をまとめてご紹介いたします!
こんにちは、SMMLabの赤松です。
スマホアプリを活用した企業のプロモーションは日々進化しています!プロモーションにスマホアプリを利用した事例を様々な目的・業種別にご紹介。前回ご好評いただいた記事の第2弾です。
ユーザーには、どんな機能・仕掛けがユーザーに響くのでしょうか。紹介している事例では、ユーザーが魅力に感じる機能を備えることで、リピートさせたり、来店を促すなど、既存顧客のファンの深化、さらには、新たなファン層の開拓にも成功しています。これからスマホアプリを活用したいという方も、すでに自社で活用しているスマホアプリがある方も、ぜひご参考になさってください。
前回記事:【スマホアプリの活用術 業種・目的別】スマートフォンアプリを利用した話題のプロモーション事例9選!
http://smmlab.aainc.co.jp/?p=19827
1. 魅力的&レアな機能で、もっとエンジョイ&ファンの深化へ!(サービス・施設編)
東京ディズニーリゾート30周年公式カメラアプリ「ハピネスカム」
URS:http://www.tokyodisneyresort.co.jp/smiles/happinesscam/
東京ディズニーリゾートが30周年“ザ・ハピネス・イヤー”を記念して、公開したカメラアプリ「ハピネスカム」。人気アトラクションの世界観を感じられるデコフィルターで写真加工できたり、笑顔を検知するとアニメーションが追加されるなどの機能に加え、パーク内では、その場所だけのスペシャルな写真が撮影できるというもの。2014年3月20日までの30周年記念期間限定となっており、専用の撮影スポットを”マップ”でお知らせする機能も。また、写真をSNSに投稿することもでき、投稿するとフィルターが増えるそう。30周年という期間限定&来園しないと撮影できないというレア感で、ファンの必須アイテムとして人気のアプリになっています。
2. スマホ×ゲーミフィケーションで来店を促す!(衣料品メーカー・小売編)
GU 公式アプリ「ジーユー」
URS:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.osharemaker&r=2710476825619584071
参考URL:http://www.paymentnavi.com/paymentnews/31089.html
O2Oのアプリ企画が、毎回大人気のGUの公式アプリ「ジーユー」。2013年3月末現在、アプリのダウンロード数は約200万、モバイル会員は650万人。月1回以上アプリを起動した人は約80%とのことで、高アクティブ率にも驚かされます。モバイル会員証やデジタルちらし、店舗検索などの便利な機能に加えて人気があるのが、スマホの機能を使ったゲーミフィケーションを取り入れたキャンペーン。2012年6月に実施したAR機能を活用した「宝探しクーポン」を皮切りに、「ジーユーモンスタークーポン」、「クリスマスシェイク」、「ジーユーおみくじ」、「バレンタインスクラッチ」などブランドPRや季節に合わせたキャンペーンを展開。現在も”父の日”に向けて、「HAPPY FATHER’S SCRATCH」キャンペーンを実施しています。ジーユーアプリでスクラッチをしてギフトボックスが出れば100円オフクーポンをプレゼントするそう。さらに、アプリ上でオリジナルメッセージカードを作ることも可能。ターゲット層がお店に行きたくなるような仕掛けが満載ですね!
3. ユーザー目線の設計が成功!”無意識”を把握できる便利機能&コレクション機能で自社製品の認知度アップにも!(医薬品メーカー編)
エスエス製薬の睡眠記録アプリ「ぐっすり~ニャ」
URS:http://www.ssp.co.jp/drewell/gussuri/
「自分の寝ている状態」は、無意識なだけに気になる人も多いのではないでしょうか?エスエス製薬の睡眠記録アプリ「ぐっすり~ニャ」は、睡眠改善のサポートを目的として、杏林大学医学部教授監修のもと開発されたアプリ。iPhone版リリースから1年で47万ダウンロードを記録、2012年AppStoreTM 「健康フィットネス」部門1位獲得、無料アプリランキング「総合」7位など多くの受賞歴を誇り、大変人気があります。今年3月にAndroid版もリリースされました。自分の“睡眠状態”が把握できる睡眠記録がメインコンテンツで、寝る前に枕元にセットすると、スマホの”加速度センサー”機能を活用した睡眠グラフが生成されます。睡眠改善薬「ドリエル」のブランドキャラクターであるレオニャルド・フミンチが登場、睡眠記録を行うとフミンチのためのバーチャル快眠アイテム約60種類をコレクションしていけるのも、継続して利用してもらえるポイントとなっています。SNSと連動することで睡眠グラフをシェアできたり、Facebookを通して友達と一緒に記録するとレアアイテムがゲットできるなどの仕掛けも。自社製品の睡眠改善薬を使ってもらう前に、まずは「自分の睡眠を把握する」ことから始めよう、というユーザー目線の設計が成功しています。最終的には、自社製品の認知度や売上向上にもつながっていそうですね。
4.ユーザーの希望に応える機能で、自社サービスの利用促進!(サービス編)
日本交通タクシー配車アプリ「全国タクシー配車」
URS:http://www.japantaxi.jp/
タクシーがなかなか見つからない…というときに便利!日本交通タクシー配車アプリ「全国タクシー配車」は、「あなたのスマホがタクシーのりば」というコンセプトで、タクシーを簡単に呼ぶことのできるアプリ。スマートフォンならではの直感的な操作が可能、GPS機能を利用しており、レビューを見るとリピーターも増加中のようです。アプリのセンターシステムをクラウド化し全国44都道府県、92グループのタクシー事業者と提携、18,461台が対応するそう。わずか数タップでタクシーを呼べるだけでなく、現在地から目的地までのタクシーの概算料金を調べる機能など、ユーザーが欲しいと思う機能がそろっています。また、Twitter上で、エリア拡大情報やアプリの更新情報もお知らせしており、常日頃必要になったときに利用してもらえるよう工夫されています。
5.広報誌を利用したAR企画で、ご当地人気キャラソングの認知度アップに!(地域編)
静岡市 ARアプリ活用「まるちゃんの静岡音頭」
URS:http://www.shizuoka-citypromotion.jp/chibimaru/ondo/
http://vp.city.shizuoka.jp/pdf/2013515_24401.pdf(ARに活用された広報誌)
静岡市が制作した「まるちゃんの静岡音頭」が話題を呼んでいます。地元出身の「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこさんが作詞を行ったり、地元出身のタレント、ピエール瀧さんが歌うなど豪華な製作陣により完成。静岡の地名や名物にちなんだ楽曲になっています。また、同市は、市民へのPRのため、広報誌「静岡気分」の表紙を使ったAR企画も実施。ARアプリを起動させ指定のQRコードを読み取り、スマホをかざすとキャラクターが踊りだし、「まるちゃんの静岡音頭」の動画が閲覧できるというもの。YouTubeでもフルコーラスを公開しています。地域活性化・PRにスマホアプリの活用が増えていますね!
6. グッズと連動した便利アプリで、ターゲットの必須アイテムに。(文具メーカー編)
コクヨS&T「CamiApp」
URS:http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/camiapp/
手書きで書いたものをデジタル化したい、そんなときに便利なのが、コクヨS&Tが提供する専用アプリ「CamiApp」。ノートを撮影するだけで、自動で画像の傾きなどを補正してきれいにデータ化してくれます。アクションマーカーでタグ付け整理ができたり、見せたくない部分を隠す分類・編集機能や、EVERNOTE、Dropboxにアップロードできるシェア機能も。CamiApp専用のメモパッドやノートも販売しているところが、文具メーカーならでは。ビジネスマンや学生など、効率化に必須のアイテムになりそうですね。また、公式Facebookページ(https://www.facebook.com/camiapp.jp)では、バージョンアップの更新内容も説明するなど、ユーザーにわかりやすく情報提供を行い、リピートにつなげていますね。
7.人気のデザインでファンを惹きつけ、毎日見る”天気予報”&ゲーム機能でリピート促進!(食品メーカー編)
チロルチョコの天気予報「チロル天気」
URS:http://tirol-games.com/
参考URL:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000082.000003467.html
国民的お菓子「チロルチョコ」初の天気予報アプリ。スマホアプリとしては第4弾。チロルチョコの可愛いデザインとチロくま君が登場し、「いつもの天気予報をもっと楽しく!もっと可愛く!」がコンセプトだそう。また、天気に合わせた簡単で楽しいミニゲームも用意しており、「天気予報を見て終わり」ではなく、滞在時間を長くする仕掛けもあります。このミニゲームのスコアをつぶやくと、マイチロルの人気の組み合わせが当たるキャンペーンもスタート(6月30日まで)。人気のデザインでファンを惹きつけ、毎日見てもらえる”お天気予報”と、楽しめるゲーム機能でリピートを促進していますね。
8.毎月更新型の機能でリピート!ユーザーの身近な存在に。(こども向け学習教材編)
ベネッセコーポレーション こどもちゃれんじ「しまじろうひろば」」
URS:http://kodomo.benesse.ne.jp/ap/enjoy/iapl/keitai/index.html
最近、子供へのしつけや学び/遊び向けスマホアプリが増えているそうです。確かに、子供連れの外出時などに役立ちそうですよね。ベネッセが提供する”こどもちゃれんじ”のスマホアプリ「しまじろうひろば」は、Google Play&App Storeの教育(無料)カテゴリで1位を獲得するほど、ママに大人気のアプリ。毎月の教材と連動させた”まなびゲーム・動画”がメインコンテンツ。毎月ゲームが更新されるのでリピート利用にもつながっています。また、まなびの履歴から、お子さんをほめてあげたり、しまじろうが目安時間を教えてくれる安心安全アラーム機能なども。「育児なう」などの忙しいママのためのコンテンツも多数用意されています。なお、月額350円の正規メンバー登録をすると、まなびゲームや動画を学ぶたびに、お子さんだけの村(まなビレッジ)を成長させたり、お子さんの興味をもっている領域をグラフで表示、おすすめの遊びを紹介するなどの会員限定コンテンツが利用できます。しまじろうの動画100本も見放題。いつでもどこでも、しまじろうと楽しく学ぶことができ、身近な存在となっていますね。
9.つぶやき機能でユーザーの声を活かした番組作り!(テレビ番組編)
フジテレビ 人気情報番組”めざましテレビ”のアプリ「めざましアプリ」
URS:https://itunes.apple.com/jp/app/id510901840?mt=8
TV視聴のお供「セカンドスクリーン」としてスマホ活用が増えている今、テレビ局各社から多数のアプリやサービスがリリースされています。今回ご紹介するのは、フジテレビの朝の人気情報番組”めざましテレビ”のアプリ「めざましアプリ」。その名のとおり”めざまし時計”として利用できたり、最新ニュースや今日の占いのチェックができるほか、番組チェックイン機能「イマつぶLIVE」でSNSとも連携可能。また、特筆すべきなのが、番組を見てリアルタイムに意見や感想をつぶやく「めざつぶ」をもとに番組作りが行われているという点。生放送中につぶやきが発表されたり、教えてほしいことを番組が調べたりと、ユーザーの声がとても重要な要素になっています。ユーザーも、自分の声が反映されたり使われることを嬉しく思う人が多いのではないでしょうか。要望の多かった「今日の占いカウントダウン」の内容が放送後にアプリから確認できるようになったり、好きなSNSへアプリから直接投稿できるようになるなど、アプリの設計そのものに対しても、きちんとユーザーの声を反映しているのが伝わってきます。なお、フジテレビでは、多数の番組連動アプリや局のスマホアプリ「フジテレビアプリ」 も公開しています。4月よりスポーツニュース番組『すぽると!』連動コンテンツなども拡充され、人気となっているようです。今後もスマホアプリを活用した番組作りが増えてきそうですね。
いかがでしたでしょうか? どのアプリも、どんな要素がユーザーに求められているのか、継続して使ってもらうにはどんな機能が必要なのか、しっかり抽出し、設計されていますね。ダウンロードしてもらったあと、リピートして使ってもらえるような工夫が随所に見られました。また、一度開発したらそれきりではなく、PDCAを回して、よりユーザーの使いやすいアプリに育てていくことも大切ですね。すでに自社で活用しているスマホアプリがある方は、ぜひ見直してみてはいかがでしょうか。 ぜひご参考になさってください!
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