Broadcomは6月7日、PCやタブレット/TV/STB向けに2×2 MIMO(マルチ入出力) 5G Wi-Fiチップ「BCM4350/43556/43558」を発表した。
家庭内さまざまなデバイスで、高解像度のコンテンツがストリーミングされるようになってきた。同製品群は、現在要求されているスピード、信頼性、省電力性に対応し、さまざまなフォームファクタの多様なデバイスを開発することができる。具体的には、コネクテッドホームエコシステム内で強力なカバレッジを実現するビームフォーミングおよびLDPC(低密度パリティチェック)コードの送信と、ビームフォーマおよびビームフォーミングレシーバのサポートすると同時に、ワイヤレスでは、LAN(WLAN)PHYレート866Mbpsを実現している。また、独自のTurboQAMにより、2.4GHz帯の速度を33%向上させ、独自のChannel Smoothing WLAN PHYにより、802.11n/acのレート全体で受信感度を平均2dB改善させている。
BCM4350は、PCやタブレット、STB向けに設計されたコンボチップで、PCIeおよびSDIO3.0インタフェースをサポート。バッテリー寿命を最適化する低消費電力モードも備える。OSはMicrosoft WindowsおよびAndroidをサポートする。さらに、ナビゲーションとゲームに利用される音声検索、オーディオ・ストリーミング、ジェスチャーリモートコントロールに対応したSTB向けにBluetooth 4.0を装備した。この他、モバイルプラットフォームから直接テレビへのマルチスクリーンコンテンツ共有可能。家庭全体でのDVR機能、ブラウズ、ゲーム、OTT(オーバーザトップ)コンテンツ・サービスにも対応している。
スタンドアロンタイプの5G Wi-Fi「BCM43556」と5G Wi-Fi/Bluetooth 4.0コンボ「BCM43558」は、PCやデジタルTV、STB向けの次世代チップであり、USB 3.0をサポートする他、および優れたバッテリー寿命を提供する省電力モードを備える。また、Microsoft Windows 7/Windows 8を含む最新のPC プラットフォームとの完全互換性を有する。
さらに、5G Wi-Fiベースのルーターおよび5G Wi-Fiベースのデジタルテレビプラットフォームとのシームレスな相互運用性を持つ。
なお、3品種は、早期アクセスカスタマー向けにサンプル出荷が開始しており、2013年後半に量産出荷を予定している。