ウォッチガード・テクノロジー・ジャパンは2013年6月6日、セキュリティ性能や管理機能を強化したExtensible Threat Management(XTM)製品の新モデル7機種を発売した。

ウォッチガードでは、大規模組織によるパフォーマンスが高い統合型セキュリティソリューションへのニーズが高まっており、それを背景としてハイエンドなUTM製品を拡張、XTM 1520(14Gbps Firewall)、XTM 1525(25Gbps Firewall)、XTM 2520(35Gbps Firewall)を発売した。これらのモデルは、組織の本社やデータセンター、またはマネージドセキュリティサービス向けとして、XTMアプライアンスの使いやすさはそのままに、高い処理速度やセキュリティ性能、高度な機能を提供するという。

XTM 2520

中堅/中小企業用向けのXTM 800シリーズについても、同様に大幅な強化が図られている。XTM 800、XTM1500、XTM2500シリーズは、最新のインテルXeonマルチコアCPUとQuickAssistテクノロジーを搭載し、高いパフォーマンスを発揮する。

新モデルでは、ダイナミックルーティング、WANフェイルオーバ、サーバロードバランシング、リンクアグリゲーションにも対応するほか、WebsenseやAVG、Broadwebなどのセキュリティサービスが組み込まれており、最新のマルウェアや複合型のセキュリティ脅威に対して、多層防御を実現している。

また新モデルには、ウォッチガードの最新ソフトウェアアップデート機能である「Fireware XTM 11.7」が組み込まれており、Websenseの拡張URLフィルタリングデータベース、Android/iOSデバイス向けのVPNアプリケーション、IPv6およびL2TP VPNサポート、強化されたポリシーグループ機能などを利用できる。ウォッチガードのクラウド型初期設定ツール「RapidDeploy」も実装されており、全国の複数拠点に導入するXTMアプライアンスを事前に設定できるため、技術者が各拠点に出張して導入設定を行う必要がない。