コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、愛知県豊橋署が6月3日に、オンラインストレージ会社のサーバーにビジネスソフトのデータをアップロードしていた兵庫県の会社員男性(50歳)を、著作権法違反(複製権侵害)の疑いで名古屋地検豊橋支部に送致したことを発表した。
この男性はインターネットオークションを利用し、落札者に対し、著作物をダウンロードさせて販売譲渡する目的でジャストシステムの「JUST Suite 2010(一太郎25周年記念パック)特別バージョンアップ版」と「ATOK 2012 for Windows オールインワンパック」のファイルを無断複製した疑いが持たれている。
発表によると、男性は、自宅PCからインターネットを利用してオンラインストレージ会社のサーバーに無断でソフトウェアを複製し、落札者にファイルのURLをメールで送信してソフトをダウンロードさせていたとされる。2012年8月から捜索を受けるまでの間に、複数のソフトウェアをセットにして約700人に販売し、約30万円の売り上げがあったという。
送致に先立ち行われた被疑者自宅の捜索では、PCなど9点が押収され、警察の調べによると、男性は「生活費を稼ぐため販売した」などと述べて犯行を認めている。