蒸し暑い時期が近づいてきました。こんな時期に食べたくなるのが冷たいアイスですよね。コンビニなどで売られているアイスのひとつである『ガリガリ君』。ガリッとした食感が印象的なアイスキャンディーです。

このガリガリ君のパッケージには、丸刈りの少年が描かれていますよね。今回は、この少年のデザインについて、製造元である赤城乳業株式会社の広瀬裕美さんに聞いてみました。

ガリガリ君は小学生だった!

――ガリガリ君といえば、丸刈りの少年のキャラクターでおなじみですが、このキャラクターが採用された理由、またはコンセプトなどを教えてください。

商品を発売する直前までは、商品名は食べるときに「ガリガリッ」と音がすることから、『ガリガリ』だけでした。

――当初は"君"がついていなかったと。

そうなんです。しかし、何か寂しいと話していたら、社長が「じゃあ君を付けよう」と提案し、満場一致で『ガリガリ君』に決定しました。そして、君が付いたからには、キャラクターが必要だということになり、「わんぱくなガキ大将」をイメージしたキャラクターが誕生しました。

――設定年齢などはあるのですか?

ガリガリ君のプロフィールは、埼玉県深谷市に住んでいる小学生です(発売当初は中学3年生の設定)。

発売当初のパッケージデザイン

――このデザインにはどういった意味が込められているのでしょうか?

青空の下、元気な子供に遊びながら『ガリガリ君』を食べてほしいという願いを込めて、「わんぱくなガキ大将」をイメージしました。

――現在のガリガリ君のキャラクターをデザインしている方は誰なのでしょうか?

ガリガリ君プロダクションのクリエイティブディレクター/G アートディレクターの高橋俊之です。

ガリガリ君のデザインのこだわりは?

続いて、現在の"ガリガリ君"のアートディレクターをされている、高橋俊之さんにお話を伺いました。

――現在のガリガリ君のパッケージのデザインで、こだわっている点はどこでしょうか?

とにかく分かりやすいことですね。元気で楽しくて、おいしそうなこと。ドジでマヌケでおっちょこちょい。でも憎めない、とにかく前向きないいヤツ!といった、ガリガリ君っぽいこと、ガリガリ君らしいことにこだわっています。

――デザインするにあたり、苦労した点を教えて下さい。

次のガリガリ君はどんな味なのか、どんなふうに動かそうか考えることが毎回楽しみで、苦労したことはありません。ただ、ガリガリ君の体形の問題で、手足が短く、頭のてっぺんまで手が届かないとか、ほっぺが大きすぎて、後ろから見るとお尻みたいだとか、無理なところはいくつかありますね。

――ありがとうございました。

ガリガリ君のキャラクター自体が持つユーモラスな要素。そして、デザイナーの「デザインをするのが楽しい」という想いがそのまま反映されることで、ガリガリ君の元気の良さが表現されているわけですね。今後、どんなユーモラスな動きをするガリガリ君が登場するのか、楽しみです。

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(貫井康徳@dcp)