日立製作所は6月4日、指をかざすだけで厳格な本人確認を行ってITシステムや操作端末へログオンできる指静脈認証システムの導入を支援する「指静脈認証ログオンパック」を開発し、6月5日から販売することを発表した。
指静脈認証ログオンパックは、必要なアプリケーションをPCサーバにインストールして主要な設定を済ませ、指静脈認証装置との組み合わせでアプライアンス化して提供される。インストールや設定の作業の工数を従来製品に比べて最大8割ほど削減でき、簡単なマニュアルに従ってネットワーク設定や指静脈情報の登録を行うだけで、認証システムの運用を開始できる。
日立の指静脈認証システムは、金融機関のATM、飲食店をはじめとする従業員の出退勤管理、介護施設やゴルフ場の会員向けサービスなど、さまざまな分野の業務システムで利用されている。しかし一方で、システムの導入にはある程度のIT専門知識や導入工数が必要であり、短期間で容易に導入したいというニーズが高まっていたという。
対応するPCサーバは、タワーサーバとラックサーバの計5モデルより選択し、規模や環境、運用管理形態に応じたシステムを構築することができる。サーバ管理者向けのスタンドアロンタイプと、ユーザーのログオン情報を管理するクライアント保護タイプが用意され、ほかの用途でもこれらを活用して開発工数を減らすことが可能だ。価格は76万9,650円から。