オービックビジネスコンサルタントは4日、東洋ビジネスエンジニアリングの海外拠点専用基幹業務パッケージシステム「A.S.I.A. GP for 奉行V ERP」を、海外現地法人向けソリューションとして採用したことを発表した。2013年秋から提供を開始する。
A.S.I.A. GP for 奉行V ERPは、会計、販売、購買、在庫といった幅広い業務に対応する多彩な機能モジュールを備えたパッケージソフトウェアである。英語、中国語、タイ語などの現地言語で入力管理されている現地法人のデータを日本語や他の言語で出力できる「多言語機能」、さまざまな通貨での取引データを現地法人で規定されている記帳用の通貨(機能通貨)に自動換算して記録したうえで必要な会計処理を行う「多通貨処理機能」、異なる会計基準に基づく会計データを区分管理し出力できる「多基準機能」などの海外拠点向けの機能を備える。
OBCの基幹業務パッケージシステム「奉行V ERP」専用の連携インタフェースが搭載されており、A.S.I.A. GP for 奉行V ERPで管理されている各海外現地法人のデータを日本本社の奉行V ERPに集約し、分析することが可能となる。
発表によれば、A.S.I.A. GP for 奉行V ERPによって海外現地法人の業務効率が向上し、これまで実現が難しかったグローバルレベルでのガバナンス構築や日本本社による明細レベルでの現地法人情報の把握が可能となるという。従来はこれらの課題を解決するためには高額なERPパッケージの導入や情報収集の仕組みが必要であったが、本ソリューションによって低コストで実現できるようになるとしている。