NTTデータ、バンダイナムコスタジオ、NECビッグローブ、ヤフーの4社は6月3日、アジャイル開発の組織導入のノウハウを共有することを目的とした企業間アライアンス「日本エンタープライズ・アジャイル・トランスフォーメーション - neat.」を設立した。
アジャイル開発は、欧米を中心に普及してきており、米国IT企業のソフトウェア開発では30%を超える採用率であるという。日本国内においても、インターネットサービスやゲーム開発の分野で事例が見られるようになってきた。今回のアライアンス加盟企業4社においても、それぞれ独自にアジャイル開発の導入を取り組んでいた。
各社の取り組みにおいては、アジャイル開発という新しい方法論を認知させるための共通課題も多かったため、これを解決するためのベストプラクティスの共有が可能となる。適切な手法を選択的に利用できるようになることで、開発が効率化し、結果として高い付加価値を付与されたサービスや商品が提供されることに寄与できるとする。
予定されている活動内容としては、「アジャイル開発を推進するためのノウハウの共有」「アジャイル開発を浸透・定着させるためのベストプラクティスを形式知化」「アジャイル開発人材の共同育成」「アジャイル開発に適した体制の探求」「共同イベントの開催」などがあげられる。2013年度内には、開発トレーニングの場を共有化して加盟企業が受講できる体制を整えるほか、アライアンスの組織を整備して他の企業の参加を可能にすることで、国内IT産業全体の底上げを図りたいとしている。