東芝は5月31日、中国の地上デジタル放送方式(GB20600-2006:DTMB)とケーブルデジタル放送方式であるDVB-C(ETSI EN 300 429)やITU-T J.83 Annex A、Cと同等のGY/T 170-2001に準拠し、これらの復調訂正を切り替えて行う復調IC「TC90518」を発表した。
同製品は、独自開発のマルチパス抑圧技術により、業界最高クラスとなる±300μsの長遅延マルチパスへの対応を実現しており、単一周波数ネットワーク(SFN)環境など長遅延マルチパスが発生しやすい環境においても安定した受信が可能だ。
また、98mW(標準)の省電力も実現しており、放送用受信機器の省電力化にも貢献することが可能となっている。 なお同製品はVQFN64パッケージ(9mm×9mm×0.9mm)を採用し、2013年夏からの量産開始が予定されている。