SAPジャパンは30日、予測分析ソフトウェア「SAP Predictive Analysis」を、同日から提供開始するとを発表した。

「SAP Predictive Analysis」は、単独での導入も可能だが、インメモリープラットフォームである「SAP HANA」など、他のSAPソフトウェアと連携することもできる。

主な特徴として、データ加工機能を利用することで、複数のソースからデータを取得・加工し、結果を視覚化することが可能。

大量データから自動的にルールやパターンなどを検出・将来予測するほか、オープンソースRが利用可能で、大量のデータ分析を効率的に処理するためのインメモリーデータマイニング機能や広範な予測分析アルゴリズムが準備されており、コーディングを必要とすることなくRオープンソース統計分析言語を使用することができる。

また、「SAP HANA」の予測分析ライブラリを活用することで、データ範囲の拡大、モデルスコアリングを向上する。

同社によると、例えば、製造業において、1秒間に数千ものイベントが発生する大量のセンサー情報を活用した設備や機器、車両の異常監視や、その異常の予兆を捉えて事前に行動する予防保守が可能となり、ヘルスケア業界では、数千万人の患者データ、診察・投薬履歴から疾病発生のパターンを捉え、該当するグループを疾病発生予備軍として抽出し、発症前にアプローチする予防的なケアを行うとしている。