Texas Instruments(TI)は、サンプル・レートが250MSPSの4チャネル内蔵14ビットA/Dコンバータ(ADC)「ADS4449」を発表した。
同製品は、MIMO基地局や軍需用誘導装置、高密度実装の求められるAESA(電子走査アクティブ・アレー)、その他のフェーズドアレー・レーダーなどで、最大125MHzの瞬時帯域幅のレシーバ・システムを実現するための製品で、既存の4チャネルADCと比較して、SNR(信号-雑音比)を4dB、SFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)を8dB、それぞれ改善できる(SNR69dB、SFDR86dBc)ほか、4個の14ビット250MSPS ADCを10mm角のパッケージに内蔵することで、基板面積の低減、ダイナミック特性と信号帯域幅の向上を実現しながら、消費電力とコストを削減することが可能だという。
なお、同製品はすでに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は199.85ドルとなっている。