楽天は5月29日、同社の運営するインターネットショッピングモール「楽天市場」の出店店舗と旅行予約サイト「楽天トラベル」の宿泊施設の協力を得て、災害発生時に備える全国災害支援ネットワーク「楽天ぼうさいネット」の提供を開始した。
楽天ぼうさいネットは、楽天の本社・支社16拠点と「楽天市場」出店店舗90社および「楽天トラベル」の宿泊施設220社によって構成される災害支援ネットワーク。
同ネットワークのWebサイトでは、災害発生時に被災地域の参加店舗・宿泊施設が稼働状況や被災状況のほか、必要とする支援情報を発信できる場を7月以降を目途に提供する。また、支援物資やスペース提供(緊急避難宿泊、炊き出し、風呂開放)などの災害支援活動が可能な全国の店舗・施設の情報も集約したポータルサイトになることを目指すという。
同ネットワークでは情報発信ツールとして「楽天ブログ」を採用しており、参加店舗・施設が被災情報や支援情報を簡単にリアルタイムで配信できる。発信された情報はWebサイトに集約して表示され、7月以降は47都道府県別にエリア単位で閲覧できるようになる。これらの情報は、ネットワーク参加者のみならず、一般にも公開されるため、第三者も必要な支援情報を知ることができ、また被災者も支援を受けられる場所などを把握することができる。
同ネットワークは平時においては、被災や支援の体験談を同社スタッフが取材して掲載するとともに、マルチメディアブログ「Tumblr」や動画なども活用し、防災に役立つ情報を随時配信する予定になっている。