Cypress Semiconductorは5月28日(米国時間)、同社のタッチスクリーンコントローラ「TrueTouch Gen4」向けに静電容量式タッチスクリーンにおける手袋着用時の操作における高トラッキング機能などを新たに提供すると発表した。
新たに提供される機能としては、分厚い手袋を着用していた場合でも2本指のトラッキングを実現できる(薄手の手袋の場合は10本指まで対応)というもののほか、手書きや署名を正確にキャプチャするパッシブ型スタイラスのサポート、タッチスクリーンに接近する物体を検知して接触前にディスプレイの電源を切りユーザが意図しないタッチ操作を避ける近接検知などとなっている。
また、製品によっては先端が2mmのパッシブ型スタイラスをサポートしており、これにより、7mmの文字をタッチスクリーンでキャプチャすることが可能になるため、日本語や中国語など、信頼性の高いテキスト入力が求められる言語での利用が進むとする。
さらに、物体検知機能としては、画面から最高25mm離れたユーザの顔などの物体を検知し、通話中に画面に顔が触れた場合は検知を無効にすることが可能となるほか、節電してバッテリの駆動時間を延ばすため、ディスプレイの電源オフをホストに指示することで、スタンドアロンIR近接センサを不要にすることが可能になるという。
なお、これらの機能を搭載したGen4ファミリ製品はすでに出荷を開始しているという。