アニメーション映画"希望の木"製作準備委員会は、東日本大震災の津波に流されず残った岩手県・陸前高田市の一本松を題材とした写真詩集「希望の木」のアニメーション映画化を目指し、クラウドファンディング「WESYM」にて制作資金の募集を行っている。募集期間は9月末まで。

陸前高田市の一本松を題材とした写真詩集「希望の木」のアニメーション映画化に関する支援がクラウドファンディング「WESYM」にて募集されている

この企画は、秋川雅史のヒット曲「千の風になって」の作詞・作曲を担当した新井満が原作を手がけた写真詩集「希望の木」をアニメーション映画にするというもの。同作の監督および美術を、『天空の城ラピュタ』(1986年)、『もののけ姫』(1997年)など多数のスタジオジブリ作品の美術監督を務めた山本二三が担当。同氏はすでにキャラクターデザインや陸前高田の街を舞台とした原画を数多く描き上げており、手元の資金やスポンサーからの援助に加え、クラウドファンディングの利用によって、ファンや復興を願う一般の人々からの支援も集めて作品の映画化を目指していく。

また、クラウドファンディングより資金提供を行った支援者に対しては、Tシャツやハンカチといったグッズのほか、山本二三の手による「希望の木」高精細複製画(直筆署名入り、愛用の筆が付属)等といった品々が支援額に応じて贈られる。

なお、今回募った資金はコンセプト動画の制作に用いられるとのこと。その後、製作委員会を設立し、2014年の劇場公開を目指しているということだ。