米Googleは5月30日 (現地時間)、メールサービス「Gmail」の新しい受信トレイを発表した。メッセージを「Primary」「Promotions」「Social」「Updates」「Forum」などのカテゴリに自動分類することで、たくさんのメッセージでも管理しやすくする。

Webアプリ版のGmailではカテゴリがタブで表示され、タブを切り替えることで、カテゴリごとにメッセージが絞り込まれる。またタブには新着メッセージ数がバッジで示される。「新しいメッセージをひと目で見分けられ、どのメールをいつ読みたいかコントロールできるように受信トレイが整理される」と製品マネージャーのItamar Gilad氏。

メッセージが自動的にカテゴリ分けされ、タブブラウジングが可能

5つのカテゴリの内容は以下の通りだ。

  • Primary:友達や家族からのメッセージ、スターが付けられたメッセージ。他のタブに表示されないメッセージ。
  • Promotions:割引セールのお知らせ、クーポンなど販売促進メッセージ。
  • Social:ソーシャルネットワーキングサイト、メディア共有サイト、オンラインゲームなど。
  • Updates:確認、領収書・請求書、明細など通知メール。
  • Forums:メーリングリスト、オンライングループ、ディスカッションボードなど。

タブ内のメッセージは、ドラッグ&ドロップで他のカテゴリに移動できる。特定の送信者からのメッセージを分類するタブを指定することも可能。表示するタブは、設定でユーザーが選択でき、タブを表示したくない場合は全てのタブをオフにすると従来の「クラシック」表示に戻る。また、これまで同様に受信トレイの種類で「重要なメールを先頭」「未読メールを先頭」「スター付きメールを先頭」「優先トレイ」に切り替えることも可能だ。

AndroidおよびiOSアプリでは、アプリを開くとPrimaryカテゴリが表示される。メイン画面を通じて他のカテゴリの新着メッセージ数も把握でき、スワイプ操作などで簡単に他のカテゴリへ移動できる。

Android用Gmailアプリ

iOS用Gmailアプリ

新しい受信箱に対応するAndroidアプリおよびiOSアプリは数週間中に登場する予定。Webアプリは徐々に提供範囲を広げていくという。