島津製作所とAgilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは5月29日、アジレントのドライバ接続インタフェース仕様「Rapid Control .NET(RC.Net)」に準拠した装置制御ドライバを相互交換することで合意したと発表した。
今回の相互交換により、島津製作所のLabSolutions クロマトグラフィデータシステム(CDS)とアジレントのOpenLAB CDSのいずれからも、両社の液体クロマトグラフ(LC)およびガスクロマトグラフ(GC)が制御可能となり、ユーザーは最適な分析装置を自由に選べるようになるとともに、ワークフローや操作手順の統一によるラボの効率的な運営が可能になる。
島津製作所が新たに開発した装置制御ドライバ(島津RC.Netドライバ) は、高速液体クロマトグラフ「Nexera」と「Prominence」の両シリーズに対応しており、2013 年5月からアジレントのOpenLAB CDSで使用可能になるという。また島津製作所は、アジレントのRC.Netドライバを組み込んだ、高速液体クロマトグラフ(HPLC)「1100/1200/1260/1290シリーズ」に対応したLabSolutions CDSを2013年8月にリリースする予定としているほか、GCについても、島津製作所の「GC-2010/Plus」と「GC-2014」に対応した島津RC.Net ドライバを2013年末に開発する予定で、アジレントの「6890/7820/7890」に対応したRC.Net ドライバと相互交換が可能になる予定だという。
なお、両社は、さまざまなCDSから分析装置の制御を可能とするインタフェース規格の業界標準化を推進していく方針としている。