NXP Semiconductorsは、HS-CANトランシーバの次世代製品ファミリ「Mantis」として「TJA1044T/TJA1057T」およびハイエンド品「Mantis GT」として「TJA1044GT/TJA1057GT」を発表した。

2モデルとも12V電源供給の車載アプリケーションを対象とする一連の機能を備え、高い電磁両立性(EMC)性能を提供するほか、GTモデルはCAN FD(フレキシブル・データレート)に準拠するネットワークにおける重要なパラメータを保証することが可能となっている。

また、EMCエミッションに対しては、コモンモード・チョークなしで500kbpsの通信速度における現在の基準を満たす独自技術を採用しているほか、チョークを使用した場合では、2MbpsのデータレートのCAN FDネットワークにおいて同様の規制を満たすことが可能となっている。さらに、±42Vのバスピン耐圧を備え、6kV(IEC-61004-2)のESD保護と、10μAの標準待機電流を実現し、車載規格の要件を満たしているという。

加えて、GTでは高速通信時のCAN通信の整合性を保証する新パラメータであるループディレイの対称性も導入され、2Mbpsを超えるデータレート向けに最適化されているという。

なお、いずれの製品も車載規格AEC-Q100に準拠しており、SO8パッケージで提供される。