OKIは5月27日、920MHz帯 無線マルチホップネットワーク技術を活用し、産業機器や各種センサ機器に組み込み可能な「920MHz帯無線通信モジュール」を開発したことを発表した。

同社はすでに2012年8月よりスマートコミュニティやM2Mの実現に向け、長距離通信が可能な920MHz帯を利用し、IETFで策定された国際規格である6LoWPANやIPv6/RPLなどに対応した「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」の販売を行っているが、同モジュールは同システムの構成品として開発されたもので、産業機器や各種センサなどに同モジュールを組み込み、無線ユニットと組み合わせることで、離れた位置にある機器やセンサなどの情報収集と制御を無線で容易に行うことができるようになる。

また、無線マルチホップに対応し、暗号化や認証のセキュリティ機能を標準で搭載しているほか、センサからのデータ処理を含めて、モジュールに搭載したプロセッサで処理するため省電力で、電池駆動で10年以上使用可能。

さらに今後、ZigBee Allianceが策定中の920MHz ZigBee IP規格へも対応予定のため、互換製品との相互接続も可能となる見込みだという。

なお同モジュールは2013年9月の販売開始、ならびに同10月からの出荷を予定しており、カスタマの要求に応じてカスタマイズしたソフトウェアを含めて提供する形になるという。

IPv6などに対応した「920MHz帯無線通信モジュール」