アルバネットワークスは5月24日、IEEE802.11ac対応の企業向け無線LANアクセスポイント「Aruba AP-220シリーズ」を発表した。
新製品は、ArubaのClientMatch技術によって、無線LAN内でローミングを行い、接続可能範囲内の最適なアクセス・ポイントに常に接続する。Aruba独自の特許技術ClientMatch技術は、Wi-Fiインフラにクライアント接続とローミング決定の制御機能を持たせることによって、Wi-Fiに接続したクライアントのパフォーマンスを動的に最適化する。ユーザーがローミングを行ったりRF状況が変化したりしても、常に最も近くで最も混雑していないAPに接続する。ClientMatchはデバイスからリアルタイムにパフォーマンス指標を収集し、APごとにRF状況を監視。その後、このデータをインテリジェントに活用して使用可能な最適なAPにデバイスを接続する。
Aruba AP-220 シリーズはIEEE802.11ac専用に設計されており、省電力モードを搭載しており、802.3af PoE電源で低速稼動させることもできる。アクセススピードは、最高1.3Gbps(理論値)。Aruba AP-220シリーズ独自の機能によってギガビット・イーサネットの2つのポートのリンク・アグリゲーションをサポートし、5GHzと2.4GHzのいずれの周波数帯においても最高速度を実現する。
また、Microsoft Lyncなどリアルタイム・ユニファイド・コミュニケーション&コラボレーションの運用管理のための独自機能が統合されており、通信上の問題を迅速に特定して復旧するために、ArubaのWLANは通話品質データをMicrosoftが新たに発表したLync Diagnostics APIを通じて抽出し、これらをネットワーク・ステータスのデータと一体化する。監視データにはMOSスコアやQoSマーキング、通話時のワイヤレス・クライアント接続の健全性、ジッタ、遅延、パケットロス、発信者/受信者識別番号のMACおよびIPアドレスとのマッピング、通話ステータス、音声またはビデオの通話種別、通話時にアクティブなクライアント・セッションなどが含まれます。この結果、優先処理やエンド・ツー・エンドでの可視化、問題の根本原因の迅速な特定、ユーザー・エクスペリエンスの向上などが実現する。
Aruba AP-220シリーズの価格は20万8,000円~で、6月より提供を開始する予定。