電通デジタル・ホールディングスは2013年5月23日、リスティング広告、SEO、アドエクスチェンジ、DSP、アフィリエイト広告などのデジタル広告を運用する専門会社「株式会社ネクステッジ電通」を設立した。なお、サイバー・コミュニケーションズも新会社に資本参加を行っている。

ネクステッジ電通のWebサイト

発表によれば、2013年に電通が発表した2012年の「日本の広告費」において、インターネット広告費は前年比107.7%と堅調な伸びを示した。中でも、運用型デジタル広告の市場は、前年比118.9%と、インターネット広告市場の成長を牽引しているという。

デジタル広告の運用では、広告主のKPI(重要業績評価指標)の改善や広告ROI(投資対効果)の最大化のために高度な分析を行い、施策に反映するPDCAの業務が重要となる。また、企業のマーケティングプロセス全体においては、マスマーケティング、プロモーション、デジタルマーケティング、CRMなどの各領域を統合する「マーケティングコンバージェンス」への対応が求められようになった。

こうした市場背景を受け、同社グループでは、グループ各社に所属する専門的な人材を集約し、また外部から専門的な人材を得て、専門会社を設立に至ったとのことだ。今後も人材を積極的に採用し、「マーケティングコンバージェンスをリードする体勢を整えていく」と、発表では述べている。

なお、ネクステッジ電通の名称は「NEXTAGE Dentsu」のことであり、“次世代の電通”がキーコンセプトになっているという。