Texas Instruments(TI)は、ZigBeeワイヤレス・コネクティビティ対応のスマートエネルギー・インフラストラクチャ、ビル/ホーム・オートメーション、ならびにインテリジェント照明ゲートウェイなどの製品開発に役立つSoC「CC2538」を発表した。
同製品は、ARM Cortex-M3マイコン、メモリおよび、複数のハードウェア・アクセラレータを1チップに統合しており、スリープモード時1.3μAの消費電力特性、最高125℃の動作温度を実現している。128KB~512KBのフラッシュ・メモリ・オプションにより、各種のスマートエネルギー・インフラストラクチャ向けアプリケーションをサポートすることが可能なほか、ピン互換性を提供する8K~32Kビットの統合RAMオプションにより、数百もの端末ノードを持つメッシュ・ネットワークにも対応することが可能だ。
また、AES-128/256およびSHA-2向けのハードウェア暗号エンジンを統合しているほか、オプションとして、安全な鍵交換のためのECC-128/256およびRSAのハードウェア・アクセラレーション・エンジンも提供している。
さらに、ZigBeePRO、ZigBee Smart Energy、ZigBee Home Automationの各標準規格のほか、各種の照明に関する標準規格もサポートし、既存および将来のZigBee製品との間に相互動作性を提供しているほか、IEEE 802.15.4および6LoWPAN IPv6の各ネットワークを使用する各種IP標準対応製品の開発もサポートしている。
なお、同製品はすでに8mm角のQFN56パッケージで供給されており、大量受注時の単価(参考価格)は3.00ドル未満から設定されている。