Silicon Laboratories(Silicon Labs)は、同社のPCI Express(PCIe)タイミング・ソリューションとして、業界最小クラスの実装面積と消費電力を実現した1出力および2出力のPCIeクロック・ジェネレータ「Si5211x」ファミリを発表した。

同ファミリは、産業標準のPCIeコネクティビティを必要とするデジタルカメラなどの省スペース、省電力の民生電子機器向けに開発されたもので、小型民生アプリで要求される小型化に応えるため、3mm×3mmのTDFNパッケージを採用。また、消費電流は競合デバイス比1/8となる15mA以下を実現しており、システムの確実性を向上させつつ低消費電力化を実現することが可能だ。さらに、ジッタはPCIeの要求に対して最大50%のマージンを持っており、ビット・エラーが低減されるためシステムの確実性を向上させることが可能だという。

加えて、既存のソリューションが必要とする終端抵抗と基準抵抗をすべてチップに集積したプッシュプル出力バッファ・テクノロジーの採用により、外付け部品を不要とすることに成功。部品点数とボード・スペースの削減が可能となり、設計の簡素化を図ることができるようになるほか、出力からレシーバ入力への伝送ラインを整然と引くことができるようになるため、基板設計が簡潔になり、クロック伝送ラインの不揃いによる信号の劣化をなくすことができるという。

なお、同ファミリはすでに量産出荷を開始しており、1出力品「Si52111」と2出力品「Si52112」の2バージョンが用意されている。単価は1万個時で0.53~0.91ドルとなっている。また、同社では。PCIeアプリの開発を促進する評価プラットフォームも用意しており、2出力PCIeクロック・ジェネレータ評価ボード「Si52112-B4-EVB」は100ドル(メーカー希望小売価格)だとしている。

PCIeクロック・ジェネレータ「Si5211x」のパッケージイメージ