OKIデータは、ビジネスプリンタ・LED 複合機COREFIDO2の新商品として、A4カラーLED 複合機「MC780dnf」と「MC780dn」の2機種を発表。あわせて、プロフェッショナル向けの「MICROLINE」シリーズの新ブランド「MICROLINE VINCI(マイクロライン・ヴィンチ)」の新商品として、同社初の5色トナーを搭載したA3ノビ対応カラーLED プリンタ「C941dn」と、4 色トナー対応の「C931dn」と「C911dn」の計3機種を発表した。
「MC780dnf」と「MC780dn」は7月下旬から、「C941dn」「C931dn」「C911dn」は7月中旬から出荷が開始される。
同社では2012年度、LED&COREFIDO製品の国内売り上げが初めて300億円を突破、過去最高を記録した。そして、2013年度は、複合機とその関連のソリューション市場であるオフィスソリューション市場と、オフセット印刷を中心とするプロフェッショナル市場を戦略領域と位置づけ、国内市場の販売台数前年比1.2倍、シェア10%を目標に掲げる。
とくに「MC780dnf」と「MC780dn」を戦略商品として位置づけているという。
OKIデータ 代表取締役社長 平本隆夫氏は「オフィス文書のプリントのうち約94.3%がA4でありながら、市場はA3機が主流となっており非効率だ。新商品で市場に一石を投じたい」と語った。
「MC780dnf」「MC780dn」は、東芝テックとの共同開発により実現しているオープン・プラットフォーム技術を搭載している。これにより、システムインテグレータ(SIer)にワークフロー改善などのソリューションを開発してもらい、提供することで販売増を狙う。主な業種としては、教育、医療、運輸を想定している。また、今後はクラウドサービスとの連携も行っていくという。
そのほか、9インチの大型カラータッチパネル採用により、各種サーバアプリケーションと連携させ、効率の良い業務ワークフロー構築も見込めるという。
「MC780dnf」「MC780dn」はいずれも、5年間無償保証とメンンテンス品5年間無償のCOREFIDO2対応で、印刷速度が毎分40枚、印刷解像度が600×1,200dpiで、160GBのHDDを搭載。「MC780dnf」のみソートやステイブルが可能なフィニッシャを搭載する。価格は、「MC780dn」が38万6,400円、「MC780dnf」が47万400円となっている。
同社では、他社の100万円クラスのA3カラー複合機並みの性能を備えているとしとした。
一方、「MICROLINE VINCI」はデザインに関わるプロフェッショナル向けの商品。「C941dn」「C931dn」「C911dn」の3機種は、「5 年間無償保証」、「メンテナンス品5 年間無償提供」に加え、専用コール窓口でのサポートと当日オンサイト修理を提供する、今回新たに登場した「5年間無償保証プラス」サービスに対応。用紙サイズはA3ノビに対応し、最大出力解像度はTrue1,200dpi。印刷速度は毎分50ページとなっている。
さらに「C941dn」は、CMYKの4色に加え、ホワイトまたはクリアートナーのいずれかを利用できる5色対応。また、厚紙や透明フィルム・転写紙など様々な媒体に対応している。
なお、「C931dn」と「C911dn」の違いは、CPU、搭載フォントとカラーマネージメントサーバへの対応。
価格は、「C941dn」が146万7,900円、「C931dn」が94万2,900円、「C911dn」が52万2,900円となっている。