サイバーソリューションズとビットアイルは、企業向けメールシステムに特化したクラウド環境を共同開発、ユーザの利用環境に最適化された新しいハイブリッド型クラウドメールサービス「CYBERMAIL Hybrid Ω」を2013年7月1日より共同で提供を開始する。
従来のオンプレミス型のメールシステムは、コンプライアンスやBCP、セキュリティポリシー、スマートデバイスへの対応など、さまざまなニーズを満たす必要があるため、初期投資や運用コストが高額になりがちだった。また、システムを構築するためのソフトウェアやハードウェア、ネットワーク、データセンターなどを最適化するためには高度な技術が必要で、そのリスクをユーザー企業が背負う必要があった。
サイバーソリューションズによれば、こうした背景からプライベートクラウドサービスを導入するケースも増えているが、オンプレミス型と同様に設備投資を行う必要があり、運用工数も大きく異ならないことが問題視されるという。今回、同社とビットアイルが共同で提供するクラウドサービスは、上述のような企業の負担やリスクを低減し、要件に最適なメールサービスを安価に導入できることを目的としたものであるとのことだ。
具体的なサービス構成としては、インフラはビットアイルのコンピューターリソースやネットワーク機器、運用監視サービスを組み合わせて提供する。アプリケーションは、サイバーソリューションズのCyberMailを利用する。これにより、システム監視や運用監視、サポートなどを一括対応できるほか、専用機器と共有機器の組み合わせによってコストを削減、さまざまなニーズに合わせたネットワーク接続形態の選定や環境の拡張などが可能になる。