カネカは5月22日、Biocosmと共同で簡便・迅速に検体から遺伝子を抽出できるRNA(ribonucleic acid:リボ核酸)抽出キットを開発、「カネカ簡易RNA抽出キット(RT PCR用)」として販売を開始したことを発表した。
同製品を用いることで、検体(血液、培養細胞など)に試薬を加え、加温するだけでRT-PCR(Reverse Transcription Polymerase Chain Reaction)に利用可能なRNA抽出液を得ることができるようになる。操作時間は約30分で、有機溶媒や特別な器具を使わないため、従来法よりも作業時間の短縮と簡便化が可能になるという。
なお、同社では健康に関する分野を重点分野の1つと位置付けており、これまでに発売した各種検査デバイスやDNA/RNA抽出キットなどに加え、今後も遺伝子検査を迅速・簡便化する技術・製品も販売していくことで、検査診断事業として10年後に150億円の売り上げを目指すとしている。