国民生活センターは5月21日、スマートフォン利用者によるアダルト情報サイトの相談が急増しているとして、注意を呼びかけた。

全国の消費生活センターに寄せられた相談件数を商品・サービス別に分析すると、2012年度においてはアダルト情報サイトに関する相談が引き続き1位で、スマートフォンの普及に伴い、スマートフォン利用者からの相談が急増しているという。

消費生活に関する情報を蓄積しているデータベース「PIO-NET」によると、スマートフォンからアクセスしたアダルト情報サイトに関する相談件数は、2013年度はこれまでに1174件となり、昨年度同時期と比較して3倍近くになった。

スマートフォンからアクセスしたアダルト情報サイトに関する相談件数(発表資料より)

相談内容は、「有料の認識がないままクリックしたところ、料金の請求画面が表示されたが、支払わなければならないか」「個人情報が業者に伝わっているのではないか」などが多い。また、安全性が判別しにくい一般サイトではなく、公式マーケットから無料アプリをダウンロードしたにも関わらず、突然、料金を請求されたというトラブルも寄せられているという。

同センターは消費者へのアドバイスとして、アダルト情報サイトへのアクセスやアプリのダウンロードを安易に行わないことや、身に覚えのない請求は無視し、不安に思う場合はあわてて業者に連絡をせずに最寄りの消費生活センターに相談するようにすすめている。

このほか、請求画面が張り付いた場合やアプリをインストールしてしまった場合の参考情報として、情報処理推進機構のWebサイトを紹介している。