オージス総研とシスコシステムズ(以下、シスコ)は5月21日、ソフトウェアによるネットワーク制御を可能にする技術、Software Defined Networking:SDNの実用化に向けた共同研究を、大阪「うめきた・ナレッジキャピタル」を拠点として、共同で実施していくことを発表した。

同取り組みでは、シスコの提唱する「Cisco Open Networking Environment(Cisco ONE)」戦略を柱に、ネットワークをソフトウェアでデザインすることを推進し、企業の災害対策(DR)などの具体的な課題を検証し、OpenFlow/SDNだけではなく、価値のある新たなネットワークアーキテクチャの在り方などを研究していく。

また、研究成果を、オージス総研で所有する複数のデータセンター間において実装することで、企業レベルのセキュアで信頼性の高い事業継続計画(BCP)を効率的に実現することを検証していく。

なお、この活動の拠点は、2013年4月26日に開業した「うめきた・ナレッジキャピタル」とし、産学官共同で研究開発、ニーズ発掘を行えるよう、企業における最新のネットワーク技術活用に関する情報発信を行う。

将来的には、HEMSなどを活用したエネルギーの見える化やホームセキュリティ・各種センサーなどをネットワークに接続することによるビッグデータの活用なども視野に入れた活動に取り組んでいく。

両社は今後、最新のネットワーク・仮想化技術を活用した、社会や企業のニーズを満たす技術の普及を推進していく。