シュナイダーエレクトリックは21日、BEMSアグリゲーター補助対象システムとしてデータ通信に配線不要な無線方式を採用した中小規模ビル向けBEMSソリューション「SmartStruxure Lite」を発売すると発表した。

シュナイダーエレクトリック ビルディング事業部 バイスプレジデント 指原洋一氏

発表会には、シュナイダーエレクトリック ビルディング事業部 バイスプレジデント 指原洋一氏が登壇した。

指原氏は, 「BEMSを導入するだけで自動的にコストが削減できるわけではなく、エネルギーを何時使っているか、どこで使っているかといったような運用(制御・対応)に対して、エネルギーの見える化を図り、運用をしていくことが重要である」と強調。

「SmartStruxure Lite」は、ワイヤレス方式とオープンシステムを採用したビルエネルギー管理のソリューション。

ビル設備管理・制御の効率向上に貢献し、中小規模ビルのトータルビル管理のコスト削減を促進する。


同社のビルディング事業と中小規模ビルの市場動向について

また、無線での情報のやり取りを行うことができるため、工事のダウンタイムを短縮し、ビジネスへの影響が小さくなる。

さらに、工期短縮することで工事費用の低減と早期の投資回収を実現。エンドデバイスとの通信方式にはEnOcean、ZigBee、Modbusといったオープンプロトコルの採用している。様々なデバイスに対応することで、棟内のレイアウトの変更や設備機器の追加にフレキシブルに対応できる。

「SmartStruxure Lite」の通信や管理デバイスについて

そして、Web管理画面「StruxureWare Building Expert」でPCから管理し、エネルギー管理の「見える化」が図られ、上位システムとの接続によって複数棟の管理などの規模拡張や機能拡大も可能となる。

スーツケース内にコンパクトにまとめた同ソリューションの見本

同社は、BEMSアグリゲーターとして「SmartStruxure Lite」を核とし、省エネ診断や「見える化」システムの導入、電力利用量のリモートモニタリング、定期運用アドバイスなどのエネルギーマネジメントの支援を通じて使用電力量や電力コストの削減をサポートしていく。