日本オラクルは5月20日、業務部門のユーザーがIT専門知識を必要とせずに展開可能なビジネスプロセス管理製品「Oracle Business Process Management Suite(Oracle BPM Suite)」の最新版を発売した。
Oracle BPM Suiteの最新バージョンは、Webブラウザを用いてビジネスプロセスの設計・シミュレーション・実行や画面の構築などを行う機能が強化された。オラクルによれば、業務部門ユーザーが積極的に業務を可視化・共有できるだけでなく、IT部門にとっても、業務部門ユーザーの持つ課題やニーズを理解し、要求を顕在化できるようになるという。これにより、システム開発工程における手戻りを極小化し、より効率的な開発を進めることが可能となる。
機能強化の主なポイントは、Webブラウザ上でプロセスを作成するツール「Business Process Composer」の拡張で「Business Process Composer」だけで、モデリングから実行までのプロセスを完了できる。この機能により、IT担当者と業務部門ユーザーは、同じブラウザの画面を共有しながら、ビジネス・プロセスの作成、分析、ルールの定義、画面の設計構築などを協働で行うことができる。
また、業界ごとに特有の、または業界共通で利用可能な事前定義済みのビジネスプロセスのパターンとして「Oracle Process Accelerators」が無償で提供される。