米IBMは5月17日、アステラス製薬と8年間の戦略的アウトソーシング契約を締結したと発表した。
本契約は、アステラス製薬が、一層のグローバル展開を促進するため、三地域(日本/米州/欧州)のITインフラを再編するとともに、研究開発型のグローバル企業を目指す日本の製薬企業を支援する体制を構築するもの。
今回の両社の新しいパートナーシップの目的は、ビジネス全体でグローバルに最適化されたITサービスを提供するための基盤と体制を整備するもの。
IBMはアステラス製薬に対し、IBMの持つ「グローバル・デリバリー・フレームワーク」を最大限活用し、IT運用サービスを全体として管理するサービス・インテグレーション、サービスデスク、データセンター・サービスなど、グローバルに標準化されたプロセスとガバナンスの下でITインフラ基盤を提供する。
また、ITシステムの運用、監視、IT関連機器のサイト配置、サービスデスクといった機能は、クラウド・ソリューションも活用し、全世界に配置された最適な拠点から提供。IBMはグローバルで培った経験、およびノウハウに基づくグローバルの標準化に対するケイパビリティと、各地域への最適なソリューションを提供できるパートナーとして、それらのITサービスを日本企業の目指す高品質なサービスとして、国を超えてユーザーに提供することを目指す。