Facebookでフォトコンテストを実施するなら、せっかく集まった応募作品を投稿にも使いたいですよね。今回は、そんな応募作品を使った投稿の役割や、作品の選び方、紹介のコツをお伝えします。

こんにちは、SMM Lab ゲストライターの柴です。

突然ですが、Facebookページの“熱心な”ファンは“普通の”ファン75人分の価値という話(※)をきいたことはありますか? Facebookページを盛り上げていくためには“熱心な”ファンを集めたり、育てていくことがとても大切なのです。※引用元:All Facebook『Facebook Fans: Quality Matters More Than Quantity』

その有力な方法のひとつがフォトコンテストです。それもただ開催するだけではなく、Facebookページで応募作品を投稿すれば、参加者つまり“熱心な”ファンを増やしたり、さらに関係性を築いていくなど、嬉しいことを連鎖させていくことができます。

そこで今回は、フォトコンテストの応募作品を使った投稿の役割や、作品の選定ポイント、紹介のコツをお伝えします。事例として取り上げるのは『お気に入りの場所で撮影して投稿!「リラックマと○○」フォトコンテスト』です。

【キャンペーン概要】
Facebookページ:リラックマ Rilakkuma SAN-X( https://www.facebook.com/RilakkumaRilakkumaSanX )
期間:2013年3月1日(金)~2013年4月14日(日)
内容:リラックマを連れて、お気に入りの場所で撮影した写真を投稿

応募作品を使った投稿 3つの役割

フォトコンテストを実施しているFacebookページが、応募作品を紹介する投稿はよく見受けられます。ただ、この応募作品の投稿にも役割がいくつかあることを、あたなは意識していましたか。

役割①応募作品の見本となる

応募作品の投稿には、ファンに「こんな写真を投稿してほしい」という希望を伝える役割があります。つまり、フォトコンテスト企画の意図に沿う写真を選んで投稿すればよいのです。

ただし、偏りすぎないように注意が必要です。なるべく様々なバリエーションの作品を投稿していくようにしましょう。

例えばリラックマ Rilakkuma SAN-Xの場合はキャンペーン内容の説明をする際に、いくつか作品例を挙げたあと「あとはアイデア次第!?事務局もほっこりするような写真をお待ちしています!」と書いています。そして、投稿では以下のように「まさにこちらが想定していなかったけれど力作!」といった作品を紹介しています。

アイデアが光る作品ですよね。これからコンテストに参加しようと考えている人のヒントにもなるはずです。

役割②フォトコンテストへの参加を促す

応募作品を紹介しながら、フォトコンテストの告知をする。これは、もう当然の流れですよね。リラックマ Rilakkuma SAN-XのFacebookページでも、応募作品の投稿にはURLも入れてフォトコンテストページへ誘導していました。

実際、どのくらい影響があったかを見てみましょう。

▲『お気に入りの場所で撮影して投稿!「リラックマと○○」フォトコンテスト』期間中の応募作品の投稿とキャンペーンページPV・参加者数

応募作品の投稿をした日にはキャンペーンページのPVや参加者数が増加している傾向にあることがわかります。応募作品の投稿の重要性がおわかりいただけるのではないでしょうか。

そして、フォトコンテストへの参加を促すという意味で作品を選ぶときに注意したいことは、ハードルを高くしすぎないことです。

応募作品の見本として、プロ並みの写真ばかりを投稿していたら、応募に腰が引けるファンもいるはず。

あえて温かみのある素人感が出ている写真や、少し外した写真をいくつか紹介することで「私も応募してみようかな」と思ってもらえるのです。

役割③Facebookページを盛り上げる

投稿するかぎりは、Facebookページを盛り上げるという意味で投稿により多くの「いいね!」やコメント、シェアを集めたいですよね。

クオリティの高い作品を選ぶのは基本ですが、共感してもらえる要素がある作品かどうかも大きなポイントになります。

こちらの画像をご覧ください。応募作品を紹介した投稿のなかでは、「いいね!」やコメント、シェアなどのファンの反応が最も集まったものになります。

キーになったのはご覧のとおり桜です。旬なものと絡めた作品は、ファンからの反響も大きくなります。

そして視点も大事です。単に桜をバックにリラックマを撮った写真ではなく、自分たちがお花見に行っているかのような感覚になるような視点での撮影が共感を大きくしているのではないでしょうか。

これだけ多くの人の反応を得た結果、こちらの投稿のオーガニックリーチが24,741人だったことに対し、クチコミリーチつまり友達からの記事でページ投稿を見た人が32,268人も発生しているのです。拡散によって投稿のリーチが大きく伸びたことがわかりますね。

フォトコンテストをうまく活用して“熱心な”ファンを集め、育てていこう!

そもそも、フォトコンテストは参加するファンと企業やブランドとの距離がゼロに近しくなるものです。

参加にあたり商品や企業・ブランドのことを考え、手にし、撮影する。もしくはすでに写真が手元にある場合でも、もう一度撮影したときの体験を思い出してもらう。 その時間のなかで、商品や企業・ブランドとの関係性や思い入れをより強くしてもらえるのです。

そして、ファンもFacebookページで自分の作品が投稿されたら嬉しいですよね。そういったやり取りのなかで、より“熱心な”ファンに育っていくという意味でもフォトコンテストの応募作品を使った投稿は重要性を持つのです。

あなたもぜひ、フォトコンテストで“熱心な”ファンを集め、育ててみてはいかがでしょうか。

ライター紹介

柴 佳織 (Kaori Shiba)

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