The purpose of Linux Mint is to produce a modern, elegant and comfortable operating system.

最近のLinuxディストリビューションで勢いがあるもののひとつにLinux Mintがある。Linux MintはUbuntuをベースに採用したLinuxディストリビューション。UnityといったUI環境へ舵を切ったCanonicalに対するクロスカンター的なポジションにあるディストリビューションで、最新のコンポーネントを使って従来のUIを保持し続けているところに特徴がある。

絶対的な知名度や話題度ではUbunutに遠く及ばないが、ほとんどのLinuxディストリビューションが検索上でのにぎわいを減らしている中、Linux Mintはこの5、6年かけて存在感を増し続けている。

Google トレンドでLinux Mintを調査。2007年から検索上の話題が伸び続けている

Ubuntuと比較すると絶対数で圧倒的な開きがある。ただし、Ubuntuは話題性が減少傾向にある

Debianはこの1年ほどあまり話題度に変化が見られない

Fedoraは継続して減少傾向にあり、Linux Mintと近い値まで迫りつつある

openSUSEは減少傾向にあり、Linux Mintと逆転している

CentOSは上昇傾向が2007年に入ってから横ばいへ変わり、Linut Mintがその値に迫りつつある

Linux Mintの開発チームは5月15日(米国時間)、次期リリースへ向けた「Linux Mint 15 "Olivia" RC」を発表した。最新のMATEとCinnamonを採用し、これまででもっとも野心的なリリースだとして自信を見せている。

CanonicalはデスクトップPCからスマートフォン、タブレットデバイス、セットトップTVなどで同じUX体験を提供するとしており、ユーザインタフェースの開発に積極的。デスクトップをメインに使うユーザの中にはこうした動向に違和感を覚え、従来のスタイルのUIを保持し続けるLinux Mintに移行するユーザもいる。