デジタルスキルが重要になる中、必須と言えるスキルは「Word」「Excel」にとどまらない。専攻がなんであれ、学位をとるのがいかに大変かに関わらず、社会に出たらすぐに要求されるデジタルスキルがある。

Mashableが記事「大学卒業までに身につけたい10のデジタルスキル(原題 : Don't College Without These 10 Digital Skills)」として、そのスキルをピックアップしている。この春大学に入学した人や今年卒業する人も、時間がある学生のうちに身につけたいスキルだ。

  • 1.Wi-Fiネットワークの設定

学生のうちは、大学が用意してくれたネットワークにユーザー名とパスワードを入力すればWi-Fiを利用できる。だが新しいネットワークの設定、ネットワーク事業者の価格とサービスの読み方などもできた方がよい。

  • 2.クラウドバックアップ

写真、音楽、論文などはすべて自分のPCに保存しており、クラウドバックアップサービス(オンラインストレージ)を利用したことがないという場合には、これらのサービスの仕組みや使い方、セキュリティなどの注意点を知っておこう。有名なのは「Dropbox」やApple「iCloud」などだ。新しいサービスが次々と出てきているので、自分にあったものはどれかを知っておこう。

  • 3.基本的な写真編集(「Photoshop」)

卒業したら「Photoshop」などの写真編集・加工ソフトは利用しないという場合でも、基本的な使い方は知っておくべきだ。マーケティング、非営利団体、ジャーナリズムと基本的な操作を要求される職種は増えており、役に立つことだろう。Photoshopと同じくAdobe Systemsが提供している安価な「Photoshop Elements」を利用して、一度やってみてはいかがだろう。

  • 4.基本的な動画編集(「Final Cut Pro」)

動画も写真と同じことだ。動画コンテンツは増加傾向にあり、社会に出る頃にはさらに重要性が高くなっているだろう。

  • 5.ファイルフォーマットの変換

ファイルの拡張子の違いをある程度理解し、よく使われるものは相互に変換するにはどうしたらよいかを知っておきたい。.docから.pdfに、.wmaから.mp3などだ。相手と自分の環境が違っても、「ファイルが開けない」などのトラブルを減らせるだろう。

  • 6.生産性スキル「Google Drive」「Microsoft Office」

Officeと聞くと、"いまさら" "当たり前"と思うだろうが、きちんとしたExcelスプレッドシートを作成できるだろうか? PowerPointですっきりとしたプレゼン資料を作成できるだろうか? これらは現在でも企業が求める必須スキルだ。Google Driveはワープロ、表計算などのソフトウェアが含まれている無料のオンラインツールで、こちらのプレゼンでは「Prezi」を提供している。

  • 7.HTMLなど基本的なコード(プログラミング)

オンラインコンテンツを作成するための基本的なスキル。HTML5はその代表例で、HTMLコードのための教材は手に入りやすい。

  • 8.Webサイトとドメイン設定

FacebookとLinkedInでは不十分、自分のWebサイトを持っておくべき時代だ。将来自分のブランディングに使ってもよいし、美術関連の学生なら自分の作品をアップしてもよいだろう。ここで7.のコードスキルが役に立つし、Wordpressのように簡単にブログを立ち上げられるツール(Wordpressは無料)もある。ドメイン(自分の名前.com、.jpなど)を持ちたいなら、ドメインネームサービスとホスティング事業者を利用しよう。

  • 9.自分のブランド

7.や8.と関連して、時間のある今こそオンラインでの自分のブランドを確立しておこう。企業は採用対象の学生をWebでもチェックしている。LinkedInとTwitterなどのソーシャルメディアでもブランド戦略は持っておきたい。ソーシャルメディアと自分のWebサイトだけではなく、Googleで名前を入力して最初に自分のページが出るかどうかも確認しておくべし。

  • 10.オンラインバンキング

主要銀行のほぼすべてがオンラインバンキングサービスを提供している。社会人になると忙しくなる。オンラインなら24時間操作ができる。いまのうちに、オンラインでの振込や支払いなどができるようになっておこう。