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Mozillaはこのところ、インターネットプライバシーに関する取り組みに力を入れている。ユーザがオンラインにおける自身のプライバシーを制御できることが重要であるとし、デフォルトの設定をプライバシーを保護する方向へ変更しつつある。「C is for Cookie」において、そうした取り組みの次のステップが紹介された。クッキーの受け入れ基準の変更に関する取り組みだ。

これはSafariがすでに数年に渡って実施してきたもので、基本的には次の2つの規則に則ってクッキーの受け入れを決定するというもの。

  • すでに訪れたサイトからのクッキーは許可する
  • 訪れていないサイトからのクッキーは許可しない

この指針はわかりやすく理解を得やすいものだが、実際にはこれほど簡単ではない。「C is for Cookie」では主な問題点を次のように説明している。

  • example.comがコンテンツの配信サイト、cdnexample.comがクッキーの配布サイトといったように別のドメインに分かれていた場合、サイトを訪れているにも関わらず、クッキーは許可されないといったことが起こる
  • 広告リンクを誤ってクリックした場合など、訪れる意志がなかったにもかかわらず、そうしたサイトからのクッキーを許可してしまうことになる

Mozillaでは基本的なルールは最初の2つとしならがも、判断の基準をより細かくして制御の質を向上させたいとしている。この機能はすでにFirefox 22ベータとFirefox 23オーロラには取り込まれており、22ではデフォルトで無効、23ではデフォルトで有効に設定されると説明がある。