シトリックス・システムズは、WAN高速化製品の「CloudBridge」を拡張し、Citrix Branch RepeaterのWAN機能と統合したことを発表した。また、アプリケーションデリバリコントローラ「NetScaler MPX 22000シリーズ」を発表した。
発表によれば、前者については、アプリケーション高速化のBranch Repeaterをクラウド接続を高速化するCloudBridgeに組み込むことにより、ユーザー企業が任意のクラウドから快適にアプリケーションを利用できるようになり、レガシーなPCアプリケーションからの移行を支援することになるという。
また、自前のデータセンターだけでなく、Amazon Web ServicesやMicrosoft Windows Azureなどのパブリッククラウドサービスにおいても、最適化された安全な接続を確立できるため、選択肢が広がるとしている。
NetScaler MPX 22000シリーズでは、中核技術としてクラウドサービスの拡張性と堅牢性を強化するCitrix TriScaleが採用された。この技術によって、現在最も強力な2048ビットSSLに対応し、1台のアプライアンスで単位秒あたり50万トランザクション処理を実現し、レイヤー7処理においては1台あたり120Gbpsにスケールアップされる。
さらにTriScaleのクラスタリング技術を活用することによって、3Tbpsのレイヤー7スループットと1500万/秒の2048ビットSSLトランザクション処理を達成し、10兆/秒ものSYNフラッドDoS攻撃からの防御を可能にするという。
中規模データセンターむけのCloudBridge 2000/3000はすでに提供を開始しており、支店向けの600/700やクラウドブリッジ機能を実装した4000/5000は、2013年第2四半期に低居を開始する予定。NetScaler MPX 22000シリーズは、今四半期中にワールドワイドに出荷を開始する予定とのことだ。