Google Compute Engine

Googleは5月15日(米国時間)、「Google Compute Engine」をすべてのユーザへ公開したことを発表した。Google Compute Engineは2012年にはエンタープライズユーザや開発者に対してはすでにサービスの提供が開始されていた。今回Googleは一般のユーザに対してもGoogle Compute Engineのサービスを提供開始。プレビューとの位置づけだが、これでより多くのユーザがGoogle Compute Engineを使ってデータ処理を実施できるようになる。

Googleはこの1年間の試用期間を経てGoogle Compute Engineにいくつかの新機能を追加したと説明している。追加された機能は次のとおり。

  • より細かい課金制度。これまでよりも細かい単位でのデータ処理に利用したいという要求に対応するため、課金単位をより細かく変更。最小時間を10分とし、そこから1分単位で課金するように、課金対象をより細かくした。従来よりも支払い料を節約しやすい
  • 開発や負荷試験のように、当初Google Compute Engineが想定していたよりも軽いデータ処理にも利用しやすいように、新しくマイクロインスタンスやスモールインスタンスを追加
  • 永続的に試用できる仮想ディスクのサイズを10TBまで拡張。従来提供してきた容量の8,000%に相当
  • 仮想環境のネットワークを自在に切り替えるソフトウェア定義ルーティング機能の提供
  • Google Compute Engine、Google App Engine、Google Cloud StrageにおいてISO 27001:2005サーティフィケーションを獲得

ネットワーク経由で利用できる仮想インスタンスを提供するサービスは、大規模データを処理できるようにより高性能化している。Google Compute Engineはそうした取り組みのひとつ。