Texas Instruments(TI)は、同社のアルタイム・マイコン「C2000」を使用した民生向けの機能安全アプリケーションの設計の簡素化などに向け、ULによる認証取得済のソフトウェア・パッケージ群「SafeTI」を発表した。
同パッケージは、家電製品、アーク検出、パワー・コンバータ、電動ツール、電動自転車、その他の幅広い製品を対象とした、「IEC60730-1:2010 Class B」および「UL 1998: 2008 Class 1」の各標準規格に準拠しており、一部のC2000マイコンで適用、および各種アプリケーションへの組み込みが可能。またIEC60730ソフトウェア・ライブラリ群は、IEC 60335-1:2010標準規格に準拠した各種アプリケーションの開発に役立つと同社では説明している。
同ソフトウェア・ライブラリで構築された各プロジェクトは、POST(パワー・オン・セルフ・テスト)、PST(周期的なセルフテスト)のレポートをUARTペリフェラル接続経由して実行ができる。また、ユーザーズ・ガイドでは、これらのテストを用いて、機能安全を要する民生用アプリケーションの設計に統合する手法が提供される。
なお、すでにUL 1998およびIEC 60730の各標準規格に準拠したC2000マイコン向けのSafeTIは、使用料およびロイヤリティがかからない無償供給が行われている。また、同ソフトパッケージが適用されるC2000の1万個受注時の単価(参考価格)は1.91ドルからとなっている。なたびにcontorolCARDベースの実験用キットおよび特定アプリケーション向け開発キットの単価(参考価格)は99ドルからとなっている。