資生堂は5月14日、同社の研究開発内容を紹介する「Pick Up Technology」サイトで、新ムービー「世界は数式でできている」を公開した。
同コンテンツによると、大空を飛ぶ鳥の群れ、多様な雲のパターン、波の形といった自然の現象が全て数理モデルで表すことができるという。
数理モデルは様々な情報を数値と数式で表し、コンピューターでシミュレーションして、ある現象の結果予測や、反対に原因特定に役立てられている。身近な例では、天気予報や経済の予測などに活用されている。
資生堂では、数理モデルと皮膚科学を結びつけることで、敏感肌や肌の老化やアトピー性皮膚炎などの研究アプローチを進めている。また、皮膚内部の動きを映像化することにより、他にも様々な検証ができるとしている。
なお、数理モデルによる皮膚研究の重要性と可能性を政府が認め、国の戦略的創造研究推進事業「CREST」に採択されており、2010年10月から北海道大学電子科学研究所 長山教授のチームと資生堂が共同研究を行っている。