NTTデータ先端技術は2013年5月15日、同社の顧客向けにシステム導入前の実機検証(PoC)を行なう施設「Oracle Engineered Systemsラボ」を増強し、新たに最新版「Oracle Exadata X3 Database In-Memory Machine」および「Oracle Exalogic Elastic Cloud」を追加したことを発表した。
同社によれば、ビッグデータなどの肥大した企業データを扱うシステムにおいては、強力なパフォーマンスを発揮できるコンピューティング環境を実現するため、最適なシステム選定が必要不可欠になっているという。そのため、導入前の実機検証とクラウドコンピューティングやビッグデータに対応した新しいソリューション開発のための施設として、2012年4月に同ラボを開設した。現時点では、顧客ユーザーの生データを活用した10件以上の実績を積んでいるという。
今回のシステム増強は、企業のミッションクリティカルなビジネスにおける最適なシステム選定を支援するため、より幅広いニーズに対応するための体制づくりを目的とした。NTT先端技術によれば、新たに導入された「Oracle Exalogic Elastic Cloud」は、エンタープライズ向けのJavaアプリケーションシステムとして高いパフォーマンスとスケーラビリティを提供するという。Infinibandを用いた高速なネットワークをパーティショニングすることで、複数のアプリケーションを安全に集約することができ、幅広い業界や多様なシステムでのPoCが可能となった。
NTT先端技術では今期、年間20セットの販売を計画しているという。