IMJは5月15日、「タブレット端末でのサイトユーザビリティ調査」の調査結果を発表した。同社によると、iPadやKindleなどのタブレット端末が急速に普及する一方で、タブレットに最適化されたサイトが少ないのが現状だという。これを踏まえ、サイト側がPC向け、スマートフォン向け表示でユーザビリティ上、どのようなポイントに配慮すべきかを把握するために調査を行ったという。
調査対象は、全国の20~59歳のタブレット端末を利用している男女で、有効回答数は900。調査日時は3月8日~3月11日。タブレットはおおまかに3種類の画面サイズが存在するため、回答も画面サイズ別に集計されている。また、PC、スマートフォンサイトを比較する際に、デザインの異なる最大3種類のPC、スマートフォンサイトを利用したという。
3種類の画面サイズで主なタブレットは、7インチ級がNexus 7、Kindle Fire。7.7~7.9インチがiPad mini。9~10.1インチがiPad、Xperia Tablet Zなどとなっている。
PCサイトとスマートフォンサイトを閲覧し、「どちらのサイトを使いたいと感じたか?」という設問では、全サイズのタブレットユーザーの19.7%がPCサイトの方が使いたいと感じたという。ただし、7インチ級のユーザーは、最大で34%がスマートフォンサイトの方が使いたいと回答、9~10.1インチタブレットユーザーと17ポイントの差が出たとしている。
PCサイトの方が使いたいとした人に理由を尋ねたところ、「画像が見やすかったから」が約7割となった。反対にスマートフォンサイトの方が使いたいとした理由では「スムーズに操作できたから」「サイト全体が把握しやすかったから」などがPCサイトよりもポイントが高かったとしている。
また、タブレットのインチ別の比較では「端末を縦向きに持つか?横向きか?」という設問で、7インチユーザーの75%が縦向きに持つという。一方で9~10.1インチタブレットユーザーはほぼ半分半分の比率となっており、端末の大きさで持ち方の傾向が大きく変わることが見て取れる。
更に、端末の向きによって、文字を読むときに拡大するかどうかの傾向が変わるという。7インチユーザーが縦向きに端末を持つ場合、最大で61.3%の人が文字を拡大したという。一方で9~10.1インチタブレットユーザーは縦横問わず、16.4%~27.3%の人しか文字の拡大を行わなかったとしている。