富士通は、関東学院大学と共同で、クラウドサービス「Microsoft Office 365 Education」の無料プランを活用した同大学の全学メールシステムを構築し、本格運用を開始したと発表した。

関東学院大学では、全学で利用するメールシステムについては、コスト削減を目的に、2008年にオンプレミスのメールシステムからSaaS型に移行したが、近年の文献の電子化や電子メール活用の普及に伴い、メール保存容量が不足し、メールシステム更改の必要に迫られていたという。

今回のシステムは、富士通がクラウドサービス「Microsoft Office 365 Education」をベースに、メール送受信履歴の保管と分析を行うログ管理機能を、富士通のアプリケーション開発ツール「RapidWeb+(ラピッドウェブプラス)」を利用して新規構築したもの。

これにより、同大学は、運用コストを従来の5割に抑えながら、利用者1人当たりのメール保存容量を従来の1GBから25GBに拡大。約10万人の卒業生にも同等のサービスを提供する。

システムのイメージ

さらに、メール送受信履歴の解析ができるため、大学からの重要な通知や、学生からの課題レポート送受信に関するメール配信成否の調査も可能となるという。