富士電機ITソリューションは5月15日、クラウド型校務支援サービス「スマート職員室」のアクセス認証機能を強化し、5月20日より提供を開始する。機能強化は、クラウドサービスの通信セキュリティ分野で実績のあるエリアビイジャパンより基礎技術の提供を受け実現したという。

クラウドで校務支援

「スマート職員室」は、10~30校程度の小中学校を有する中小規模の自治体向けに、2012年4月より販売されている。1つのサーバー上で複数の自治体がシステムを共用できる方式により、従来の方式と比べ、6~7割程度の費用で抑えられるという(5年間利用した場合の同社実績比)。機能面では、名簿情報の登録をベースとした出欠管理、情報共有サービス(校内・情報ボード・お知らせ・連絡・予定)、成績管理サービスなどが用意されている。

電子チケット認証による安全性の向上

今回の機能強化は、機密性の高い校務データをクラウド環境下でより安全に利用できるようにするもの。学校内でのサービス利用時において、ユーザー名・パスワードの不正取得などによるセキュリティリスクを最小限にとどめるため、これまで用意されていたパスワード認証に加え、専用の電子チケットで認証する方式を採用。チケット設定を行ったPCのみで、サービス利用が可能になる。

また、情報漏洩対策のための付加機能として、専用の電子チケットが組み込まれたUSBデバイスを利用し、学校外のPC端末からのデータアクセスを可能とするシンクライアント機能も提供されるという。