SAS Institute(以下、SAS)は5月14日、予測型モデリングやデータマイニング、フォーキャスティング(時系列予測)などの高度なアナリティクスを業務に適用することにより、従来のビジネス・インテリジェンスによる過去分析では実現できなかった業務課題の解決を支援するサービス「4ステップ アナリティクス導入支援サービス」の提供を開始すると発表した。
同サービスは、SASが長年にわたり蓄積したアナリティクス導入のノウハウを集約したコンサルティング・サービスで、アナリティクスのプロジェクトにおいて豊富な経験をもつSASのコンサルタントが2ヶ月程度の期間で、企業が保有するデータを用いてアナリティクスの有効性を検証する。価格は300万円から(税別)。
アナリティクスを適用する対象業務の絞りこみ、保有データの整理と理解、変数の設定から、モデル開発までの工程を一貫してサポートし、ビジネス課題解決に寄与する施策立案に向けたアドバイスを行う。4ステップは、「ステップ1:企画(業務課題とアナリティクスで実現できることを明確化)」、「ステップ2:データ探索(データ探索を行い、保有データの整理と理解を行う)」、「ステップ3:変数作成(アナリティクスに必要な変数の洗い出し)」、「ステップ4:モデル作成 (モデル構築と関係性の考察および施策立案への仮説出し)」。
SAS Visual Analyticsのライセンスおよびインストールを含むオプションを選択した場合は、データ探索からモデル作成までの各ステップにおいて本製品を使用し、実際に開発したモデルを用いたプロトタイプ構築を実施。SAS Visual Analyticsは、インメモリ処理による高速性、自動的な分析による利便性を備え、優れたデータ・ビジュアライゼーション機能により高度なアナリティクスをより容易に実施することが可能となる。
また、アナリティクスの導入を検討する企業に対して、無償のセミナー「アナリティクス スタートアップワークショップ」を開催。アナリティクスを成功に導くために必要となる10のステップに関する解説や、実際にアナリティクスによる成果を出している企業の事例紹介、参加者との個別相談によるデータ活用状況のヒアリングとアドバイスなどを行う。
さらに、アナリティクス導入のヒントや活用事例などの各種情報を提供するWebサイト「アナリティクス ~全ての意思決定に、サイエンスを。~」の公開も開始する。