パイオニアは5月13日、NTTドコモと資本提携を行い、第三者割当による新株式発行により、NTTドコモがパイオニアに対し約48億4,000万円を出資すると発表した。これにより、NTTドコモはパイオニアの株式約2,577万株(持ち株比率6.92%)を取得し、シャープ(同8.05%)、三菱電機(同7.49%)次ぐ、第3位の株主となる。
パイオニアでは、カーエレクトロニクス事業をコア事業と位置づけており、今回の資本業務提携を通じて、カーエレクトロニクス事業における変化に迅速に対応し、競争力強化を図っていく。すでに同社は「ドコモ ドライブネット」等で業務提携しているNTTドコモとの関係をさらに強化することで、スマートフォン、車載機器、タブレットPCなど様々なデバイスをシームレスに繋ぐ世界をいち早く実現する。
両社は、自動車利用者向けに高度交通システムに関連したサービス等を提供する大規模システム群であるクラウドサービス基盤を共同して立ち上げ、その基盤を活用した事業を推進していくという。
具体的には、パイオニアが持つ車載機器向けの地図・コンテンツ・サーバー技術と、NTTドコモが持つスマートフォン向けのコンテンツサービスに加え、スマートフォンによる位置情報や車載機器等による多数のプローブ情報(走行履歴等の情報)から生成される渋滞情報等のドライブ関連情報を活用することで、両社はクラウドサービス基盤を構築し、ユーザーに情報サービスを提供していく。
なお、パイオニアは同時に三菱電機との業務提携を強化し、三菱電機に対する約2,035万株(約38億円)の第三者割当による新株式発行を実施する。これにより、三菱電機の出資比率は2.30%から7.49%になる。