ネットワールドは13日、米国Anuta Networksと販売代理店契約を締結し、既存のネットワーク機器を使って、ソフトウェアでネットワークの構成や制御を柔軟に行うSDNを実現するIaaS事業者向け管理ソフトウェア「Anuta nCloudX」の販売を同日より開始すると発表した。

「Anuta nCloudX」

同ソフトウェアで、GUIでネットワークサービスを設計し、分かり易いアイコンを利用したサービスカタログを提供。ユーザが、カタログから特定のメニューを選択すると、それを提供するための各種ネットワーク機器の設定をAnuta nCloudXが自動的に実行する。

また、ネットワーク機器の設定に従来通りのコマンド(CLI/API)を用い、L2やL3のルータやスイッチだけでなく、L4からL7までの負荷分散機器やファイアウォールといった機器に対して、指定されたネットワークサービス向けのプロビジョニングが行える。

製品概要

対応製品は、現在、シスコシステムズ、F5ネットワークス、シトリックス・システムズ(NetScaler)、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズなどがあり、今後、ジュニパーネットワークス、パロアルトネットワークスの製品へ対応予定。

また、VMware分散仮想スイッチや、仮想アプライアンスもサポートしており、それ以外の製品については、顧客のニーズに応じて開発、もしくはSDK(ソフトウェア開発キット)の提供も予定している。

販売方法はライセンス販売となり、販売目標は3年間で20億円としている。

同社は、クラウド事業者だけでなく、一般企業におけるマルチベンダーネットワークの革新的な管理ツールとしても製品を提案し、企業ネットワークの運用コストの大幅な削減を目指す。