神奈川県・箱根のポーラ美術館では、彫刻家・青木野枝による高さ4メートル、直径5メートルの屋外大型彫刻「雲谷/仙石原」を常設展示として一般公開した。開館時間は9:00~17:00(入館は16:30まで)。入館料は大人1,800円、シニア割引(65歳以上)1,600円、大学・高校生1,300円、中・小学生700円(中・小学生は土曜日は入館無料)。
青木野枝は、鉄を主たる素材としながら、大気中の水の循環に代表される"見えないものの流れ"や"移ろいの表現"に取り組み続けている、現代日本を代表する彫刻家だ。同作品は51個もの鋼材で構成されており、1階の屋外スペースに設置されている。そのため、エントランスから展示室へ入場する際に、国立公園の豊かな自然林を背景に臨みながら鑑賞することができる。
なお、同館は2013年4月1日からリニューアルオープンしており、「箱根の自然と美術との共生」というコンセプトを来館者によりいっそう体感してもらうため、敷地内の遊歩道をこれまでの約250メートルから約600メートルにまで拡張した。同作品は、このコンセプトを象徴する新たなシンボルとして一役買うことになる。