アドビ システムズは7日、都内で開催した「Adobe Create Now MAX 2013速報イベント」にて、Web制作ソフトの最新版「Dreamweaver CC」などの新機能についてデモンストレーションを行った。
Web制作関連ソフトのデモンストレーションコーナーを担当したのは、同社の仲尾毅氏。スマートフォンやタブレットの普及でプラットフォームやスクリーンのサイズが多様化し、HTML5やその周辺技術を学ぶ必要にかられているWebデザイナーたちを支援するソフト群の、新たな機能について解説した。
Dreamweaver CC
最初に解説されたのは、Web制作のための統合ソフトウェア「Dreamweaver CC」。CS6から搭載されている「可変グリッドレイアウト」の進化や、直感的なデザインツールのようにCSSを扱うことのできる「CSSデザイナー」機能について実演した。
また、Creative Cloudで使用できる主要ソフトウェアは、クラウド経由でカスタマイズした設定の同期が可能となっていることをアナウンス。Dreamweaver CCの場合、サイト設定やFTPサーバーの設定なども同期できるようになっているという。
64bitに対応した「Flash Professional CC」
Dreamweaverと同じくCSブランドからのリブランドとなった、Flashコンテンツ制作ソフト「Flash Professional CC」。このソフトの最大のトピックは、64bitのサポートといえるだろう。既存のソフトを何とゼロから作り直して、64bitへの対応を実現した。Flashコンテンツのプロファイリングツール「Adobe Scout」の併用によって、潜在的なコードの問題を検知するデモンストレーションも行われた。
Edgeツール群もCCブランドに合流
Creative Cloudの登場以降に発表された、CSブランドとは異なるラインのWeb制作ツール群「Edgeツール」もCCブランドに合流。「Edge Reflow CC」は、ひとつのHTMLで多様なサイズの端末での閲覧に対応する"レスポンシブWebデザイン"を実現するもの。モバイルデバイスの表示シュミレーター「Edge Inspect」と連携し、コーディング前に表示のシミュレーションを行うことができるという。
また、HTML/CSS/Javascriptを効率よくコーディングしていくためのエディター「Edge Code CC」では、リアルタイムにコーディング内容をGoogle Chromeで表示する「ライブプレビュー」機能など、多様なデバイスに対応するための機能が紹介された。