調査会社の英Canalysは5月9日、2013年第1四半期(1月-3月期)のスマートデバイスの動向調査を発表した。スマートフォン、タブレット、ノートPCの3セグメントを合わせたもので、OS別のシェアはAndroidが6割を占めるなど強さを見せた。タブレットでの追い上げが全体のシェア増に貢献した形だ。

第1四半期、スマートフォン、タブレット、ノートPCを合わせたスマートデバイスの合計出荷台数は3億870万台、前年同期から37.4%の増加となる。OS別シェアはAndroidが59.5%、次いでAppleの19.3%、Microsoftの18.1%となった。メーカー別ではSamsungが首位でシェアは26.6%だった。2位以下は、Apple(シェア19.3%)、Lenovo(同5%)、ソニー(同3.2%)、Huawei Technologies(同3.1%)の順となっている。

3カテゴリのうち、最も成長率が高いのはタブレットで前年同期比106.1%増の4190万台を出荷した。「iPad」のAppleが46.4%で首位を堅守しているがシェアは3四半期連続で減少、代わりに「Kindle Fire」のAmazonとGoogleなどAndroid勢がシェアを増やしているという。「タブレットのコモディティ化はPC市場よりも急速に進展している」と同社のアナリストは分析している。

スマートフォンも前年同期比47.9%で成長し、出荷台数は2億1630万台に達した。Androidはこの分野で75.6%のシェアを占めるという。Androidスマホの代表メーカーであるSamsungは同期、スマートフォンの出荷台数を前年同期比64.3%増加させ、32%のシェアを獲得した。ライバルApple「iPhone」は成長率は6.7%にとどまり、出荷台数は3700万台。初代iPhone登場以来、最も低い成長率という。スマートフォンでは、SamsungとAppleに次ぎ、Huawei、LG、ZTEがトップ5メーカーとしている。

出荷台数が増加するタブレットとスマートフォンに対し、ノートPCの出荷台数は同期、13.1%縮小し5050万台にとどまった。