CSS Zen Garden - The Beauty of CSS Design

CSS Zen Garden」が登場してからちょうど10年が経過した。Webデザイナであれば懐かしく思う方も多いだろう。まだCSSがWebデザインにおいて主流ではない時代、CSSによるデザインが重要であるとし、そのベストプラクティスを集めた成果物、それがCSS Zen Gardenだ。

現在ではWebデザインをCSSで構築するのは前提条件として当たり前になっている。数年前にはプログレッシブ・エンハンスメントと言われる、最低限のデザインから漸進的に最新ブラウザ向けのデザインを追加していくデザイン手法が登場し、現在では逆にグレイスフル・デグラデーション(Graceful Degradation)と呼ばれる手法が主流になりつつある。インターネットを活用するデバイスはPCからスマートフォン、タブレットデバイスへと多様性を増したことで、ここ最近の流行りはレスポンシブ・デザインという手法に移りつつある。こうした最新のデザイン事情に比べると、CSS Zen Gardenの提供するデザインは前時代的だ。果たすべき役目を終えつつある。

しかし10年をいう節目を経て、CSS Zen Gardenは変わろうとしている。「10 Years」において、ふたたびCSS Zen Gardenを活発にアップデートしていく旨が発表された。成果物はGitHubに追加されている。IE9+および最新のChrome、Firefox、SafariやMobile Safari、Android Browserをベースラインとしてグレイスフル・デグラデーションを適用すること、CSS3を活用すること、レスポンシブ・デザインを取り入れること、Webフォントを活用することなどが説明されている。